2012年12月30日

2012年の反省

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1年経つのがどんどん早くなっている。
今夏ブログを再開したものの、なかなか頻繁に更新できなかったのは、私の要領の悪さのせいである。仕上げるべき仕事が中途半端な形のまま2012年が終わろうとしていることに、愕然とするばかりだ。

年々に吾という鍋厚くなり形なきまで煮溶かす思い

この歌を作ったのは三十代後半のころ である。人間的な成熟という意味の厚みではなく、一種の鎧のようなイメージを表した。「煮溶かす」べき思いというものをたくさん抱えていた時期でもあった。今になれば、そこまで煮溶かすなんてことはできず、ごつごつとしたものと何とか折り合いながら生きるしかないことが分かるのだが。

いま、1月3日締め切りの仕事に全力投球しなければならない状態である。しんどいけれども、これが形になったときの喜びも大きいと思う。

というわけで、皆様よい新年をお迎えください。
来年はもう少し頻繁に更新して、よい歌をたくさん紹介したいと願っています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

*松村由利子歌集『薄荷色の朝に』(短歌研究社・1998年12月刊行)
posted by まつむらゆりこ at 11:19| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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