2014年08月15日

虹を見つける

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 「ワジワジする」というのは、沖縄の言葉で「いらいらする、腹が立つ」といった意味である。「にぃにぃ(お兄さん)」「ねぇねぇ(お姉さん)」などの言葉は、子どもたちもよく使う。
 こんな畳語は、ハワイにも多いようだ。「ウリウリ=濃い青、ひょうたんの楽器」「オラオラ=長寿」「ホイホイ=楽しい」など。大型で釣り人に人気のある魚、シイラは、ハワイでは「マヒマヒ」と呼ばれる。

  マヒマヒという魚の棲む魚 南では名づけることが虹を生むのだ
                        井辻 朱美


 聞きなれない言葉の響きは、私たちを日常から離れた世界へ連れていってくれる。この作者は「マヒマヒ」に、南島の「虹」を感じた。魚を見つけた人たちの気持ちがはずむ感じが、言葉に込められているからだろうか。結句のきっぱりとした断定が心地よい。
 ハワイ語の虹は「アーヌエヌエ」。日々の小さな出来事に「虹」を見つける心を大切にしたい。

  ☆井辻朱美歌集『クラウド』(北冬舎、2014年7月刊行)
posted by まつむらゆりこ at 10:54| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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