ソーダ水飲むのはこの頃つらいこと青いストロー吸ひて夏閉づ
米川千嘉子
若者はどうしてあんなに、炭酸の入った飲み物を好むのだろう。心も体も、刺戟が強いものを欲する時期なのだろうか。年齢を重ねると、ソーダ水を飲むのが少し「つらい」というのは、とても具体的でわかる表現だ。
暑くてたまらない日に、ふと入った喫茶店で、最近はあまり口にしないソーダ水を注文してしまった作者なのだろう。飲み始めて「あ、やっぱりつらい……」と思ったときの歌である。
この歌のストローの「青」は、まさに青春の「青」であり、閉じようとする「夏」は人生の夏であろう。あたたかい愛情に包まれた春のような子ども時代を過ぎ、今また「夏」という季節を見送ろうとしている。その年齢的な寂しさが、静かに伝わってくる。
ところで、私のフラメンコの先生は炭酸系の飲み物が苦手である。サイダーやコーラなど「もう全然ダメなのよぉ」とおっしゃる。しかし、その先生の好物がビールというのは全く不思議なことなのだった。
☆米川千嘉子歌集『衝立の絵の乙女』(2007年9月、角川書店)
じゃあ、「ビール飲めないけど日本酒大好き」のもなママもまた出なきゃ♪(笑)
人生の夏…。閉じようとしてるのかな。もう閉じちゃったのかな。
最初から炭酸が飲めないママは、夏が過ぎても気づかなくてすむかしら(笑)。
小さい時から物忘れがひどいから、トシをとっても気づかなくてすむかもしれない…?(期待)
あれっ、先生のこと、前にお話ししましたが、ブログには書いていなかったつもりですが。
もなママの場合は、「炭酸飲めないけど」じゃなくて、「炭酸飲めないから、他のお酒がんがん」でしょ!
「思秋期」(岩崎宏美♪〜♪) だったのでしょうか・・・・
今でも、大好きな曲です。
私は起きている間常時これでもか!と両眼が夏の終わりを感じさせてくれます。
コーラはまだガンガン飲めるんですけどね…
男の黄昏時は色気や趣に欠けますね
あっ、いいですね「思秋期」♪
夏の終わりにふさわしいです!
なるほど〜〜と思いました。
ちびねむさん、
「夏の終わり」の両眼とは、見づらくなってしまった視界のことでしょうか……。
私ももうすぐだろうな、と思いつつ、まだそれほど不便は感じていません。
コーラがんがん飲めるなら、ちびねむさんもまだまだ!
過ぎ行く夏に、まだまだしがみついていたい私ですぅ〜〜
わぁ、美味しそうですね。
自家製の梅酒、お相伴したいなあ。
季節はめぐるけど、人生は片道しかない。
これから来る秋を存分に楽しもうか、そう考えればいいかもしれません。
毎日新聞「ここち」掲載の作品拝読しました。
やはり、この季節になると、ほっとするようなこんな光景がいい、そう感じました。
「人生は片道しかない」から、過ぎてゆく夏が一層いとおしいんでしょうね!
「ここち」を見てくださって、ありがとうございます。ちょっとおとなしめの歌でしたが、季節感は出ていたでしょうか。