
拭へどもしたたる汗に悩みつつ猛暑まだまだいつまで続く
小澤知江子
石垣島に住むようになり、自分が誤解されているらしいことに気づいた。
1つは、「働いていない」という誤解だ。4年前に会社は辞めたが、フリーランスのライターとして働き続けている。百万長者で変わり者の大伯母が、唯一かわいがっていた私に莫大な財産を遺した……なんてことは全くなく、食べるためにせっせと原稿を書く毎日である。
「島でのんびりなさっていることでしょう」などというお手紙をいただく度に、「いえいえ、会社は辞めましたが、仕事は辞めておりません」と訂正したくなってしまう。
2つめの誤解は、「南の島は耐えがたいほど暑い」というものである。
これまた残念ながらハズレなのだ。「猛暑日」というのは、一日の最高気温が35℃以上の日を指すが、石垣島の場合、33℃を超えることはめったにない。海に囲まれているので、いつも心地よい風が吹くし、緑も多い。地元の人に聞くと、「昔はだいたい最高でも32℃くらいだったさー」ということだ。
とはいえ、実は7月初旬、ちょうど私が島にいなかった時期に、島内で3日間連続して猛暑日を記録した観測地点があった。しかし、石垣島で猛暑日がそんなに続いたのは、1956年7月の「4日連続猛暑日」以来というから、逆に驚く。実に半世紀ぶりということなのだ。島の人たちが「今年は暑い!」とぼやくのも無理はない。
アスファルトからの照り返し、室外機からの熱風などが合わさった都心のいやな暑さを思えば、島の夏は本当に過ごしやすい。各地の猛暑を伝えるニュースを見ていると、何だか申しわけないような気がするほどだ。
☆歌誌「松乃華」(2008年)
自分が住んでいる土地と、仕事がうまくいくことを願っての社交辞令?と割り切り、聞くしかないですよね?
それにしても、今年はクラーをつけている時間が長くなっておりますぞよ!車中のクラーも回りっぱなし!
そういう意味では、石垣島のお住まいの方は羨ましいですね(微笑)
そうなんですか、いいところなんですねぇ〜
蒸し暑い夜、エアコンをつけてしまうことも、あるにはあります。
やっぱり暑いと眠れませんものね!
スマイル ママさん、
この海の青さだけは、見飽きることがないと思います。お見せしたいです。
きっと石垣島も洗濯物、すぐ乾くでしょうね〜
いいではありませんか、「誤解」なら。
練馬区民の身にもなってください。「練馬はついに40度」とか連日報道され、友人たちも鬼気迫る真剣さで暑中見舞いメールをくださるのです。
「アスファルトからの照り返し、室外機からの熱風などが合わさった都心のいやな暑さ」のただなかにいるママにとっては、「誤解よ〜」はぜひ一度言ってみたい高嶺の花の言葉です。
いやぁ、東京の暑さは特別ですね。
中村ケンジさん、
そうそう! 梅雨の時期は例外ですが、洗濯物は短時間で気持ちよく乾きます。
もなママさん、
練馬区民! なるほど、それはつらそうですね(ごめんちゃい)。来年あたりバナナとマンゴーを食べにぜひ来てくださいな。
コビアンさん、
ヨガマットとアイスノン! それはよさそうですね。風を通すのが一番ですから、エアコンに頼らないコビアンさんに乾杯♪
このお話し、横浜に帰ってきて身に染みています。本当に内地は暑いです。熱気がこもっている感じがします。
西日本新聞の書評の件、ありがとうございました。せっかくなので私のブログでも紹介させて頂きました。
今後ともよろしくお願いします。
横浜も暑いでしょうね!
西日本新聞の書評、本当によかったです。私のブログとのリンクもありがとうございました!
鳥のお好きな方、ぜひFUKUさんの写真集『カワセミ』をご覧ください。
夕方の「なぎ」のときは暑いですか?
「ジャマイカでは、夕方の陸風の吹く前の暑さは格別」というくだりが007の原作本にありますが(同作品にはよくジャマイカやバハマが出てきます、英国人は引退後カリブで島暮らしをするのが夢みたいです)
それにしても今年は暑い、アスファルトジャングルにいると一層こたえます。
島は海洋性気候ですが、「凪」の時間は一定していません。風が吹く日もあれば吹かない日も(たまにある)って感じです。
007にそういう記述があるとは!
紹介されている小澤知江子さんの歌の「拭へどもしたたる汗」というフレーズは、今年の夏の実感そのものという感じです。
また、アスファルト照り返しの中、体感温度40度を超えるようなところを歩いていると、体が溶けるのではないかという気さえしてきます。
しかし、南国石垣島がめったに35度を超えることがないというのは初めて知りました。うらやましい限りです。
何かの機会にうんちくとして使わせていただきます。
「体が溶ける」というのは、内部まで暑さがしみこむ感じでしょうか。南の島の日差しは、体の表面が「焦げる」って感じです。なので、長袖などともかく直射日光を浴びないような服装をすると、何とかしのげます。
やっぱり暑さの質が違うんですね。