短歌を細々と作っていますが、その作品が誰に届いているか、だいたい届いているのかどうか、という思いが最近つよくなってきました。
先日、ある短歌総合誌を買いたくて銀座の教文館書店、ブックファーストに行きましたが見つかりませんでした。足を延ばした有楽町駅前の三省堂書店にもなくて、がっくり。
詩歌関係の雑誌を全く置いていない書店もありますが、ある程度の書店だと俳句雑誌はちゃんと置いてあるのです。危うし、短歌!
というわけで、このブログでは、ふだん短歌に接することのあまりない人に、「こんな素敵な歌がある!」「この歌を読むと元気になるよ!」と紹介できたらな、というのが私の思いです。
好きだった世界をみんな連れてゆくあなたのカヌー燃えるみずうみ
ちょっと気になりました。ぼくも黒い煙は似合わないと思います。燃えるは隠喩で、錦繍を映すみずうみと採りました。短歌好きな方は夕焼けが燃えると採られました。
ぼくも透明感のある短歌なので、秋の錦繍の明るさの中で、失恋の悲しみが際立った短歌と読みました。
詩に達訓(だったかな)なしという言葉があるぐらいなのでこだわる必要はないのかもしれないのですが、水色の悲しみを強く感じましたので、とりあえず。
拙著をお読みくださっている由、とても嬉しいです。
東さんの歌は、本を出してしまってから、やはり「好きだった」という過去形になっているのは「失恋」の歌なんだろうなあ、と思いなおした次第です。
「秋の錦繍の明るさの中で」「水色の悲しみ」というけんさんの読みは、とても素敵で共感しました!