ブログを休んで1年たった。
仕事が捗ったか……と言えば、そうでもない。相変わらず原稿書きに追われている。
でも、先日友人から「みんなが楽しみにしているのだから、早く再開しなさい!」と叱られてしまった。
ずっと休んでいたのは、忙しさ以外にも理由があった。
誰に向けて発信しているのか、よく分からなくなったこと。
自己満足に過ぎないのではないか、という迷いがあったこと。
一定以上のレベルの文章を書かなければ!と気負っていたこと。
−−まあ、そんなところである。
あまり気負わず、緩い感じで、自分のよいと思う歌を少しずつ紹介してゆこうと思う。
更新する曜日もスタイルも決めず、気が向いたときに書くことにする。
みなさま、1年間ごめんなさい。
これからまた、どうぞよろしくお願いします。
今日の一首は、とても好きな歌集の中から。
かなしみか 皿洗ふとき消えかけてまたふくらみて雨が脈打つ
朝井さとる
読んだ途端に、涙がじわーっと湧いてきた。
「かなしみ」は、心の奥にしまわれている。誰もが用心深く、その存在について考えまいと日常をやり過ごしているのだ。しかし、時折それはふっと浮かび上がり、自分を揺さぶる。
「かなしみ」は、誰とも分かち合うことができないのだと思う。そのこと自体がまた悲しくて、やるせない。
*朝井さとる歌集『羽音』(砂子屋書房、2012年5月刊行)
早速どうもありがとうございます!
(なぜかトップページがきちんと更新されてなくて…)
細く長く、続けたいと願っています。
ご自身のブログなのに「お帰りなさい。」という気持ちになるのは何故でしょうか。
250回位はアクセスしたかなあ。
1か月でも2か月でも待っています。時々更新してください。気長に待っています。
「お帰りなさい」という気持ち、と書いてくださったのが、とても嬉しいです。
すてきな歌はたくさんあるので、私はそれを少しずつ紹介すればいいんだよね、と思っています。
ありがたいお言葉に感激しております。
皆さまに楽しんでいただけるように、ゆるーく頑張ります。
「コワイ短歌」を集めた本、って面白そうですね♪
是非、マイペースでやってくださいませ。
誰しも哀しみを共有できる味わい深い歌ですね...。
お久しぶりです。早速お読みくださり、本当にありがとうございます。
仰せのとおり、マイペースで続けますね♪
素敵な歌の紹介ありがとうございます。
心地よい涼風が南の方から届きました。
松村さんの『自由帳』ですから
どうぞ、マイペースで末永く…
私もしばらく前に、こんな直截な歌を作ってブログに載せました。
喜びは分かち合えない哀しみもひとりでそっと涙するだけ
歌ってる声をわたしは聞いている君と分かてり春の孤独を
「私は、歌とは独語の形をとるときにもっとも美しいと信じている一人である。ところで独語という聴き手や返事を求めない歌が、たまたま他に響いていってその人を感動させることがあり得るのだが、そのような時、私は素直にその幸福をよろこぶのである」と葛原妙子も書いていますよね。
ブログも似ているんじゃないかと思います。
誰よりも先ず、自分に向けて語れば良いのではないでしょうか?
いつもお励ましくださり、心からお礼申し上げます。そうでした、「自由帳」だったのでした。書いてくださったコメントに、心地よい風を感じました。
ミルトスさん、
新しいお名前、聖書にも出てくる植物ですね!
葛原妙子の言葉を引用してくださり、改めてはっとさせられる思いでした。詩歌には「独語」の純粋さこそが大切なのです。よきアドバイスをありがとうございました。
twitterでたまたま拝見してエッセイを読みました!女子だと思いこんでいたらNHK歌壇という雑誌にもお名前を見つけ、歌にはじめて触れました。(晶子や啄木は知っていますが最近のものは無知です)
「凡百の窓開かれていっせいに自分語りのはじまる世界」
というまつむらさんの歌でした。
厳しさか俯瞰か自嘲か。
わからず立ち止まりました。
(真意をおしえてください。ブログのことですか?!)
歌や詩はよくわかりませんが、
twitterの南島通信のようなものが読めるのでしたら、ここも是非拝見させていただきたいです!
はじめまして。どうぞよろしくお願いします。
歌は、発表した時点で作者を離れるものですから、どうぞお好きなように読んでください。作者が注釈したら、何も言えなくなってしまうでしょう?
ブログ、お楽しみいただければ幸いです。
また楽しませていただきます。
ゆりこさんも楽しんでください。
ありがとうございます!!
本当にいつも変わらぬお励ましをいただき、心から感謝しております。
気に入ったものを取り上げて、まとまったら、また本にして下さい。
どうもありがとうございます。再びご愛読いただければ嬉しい限りです。
このブログの内容をまとめて本にしたことはまだないんですよ(汗)。何かのテーマでまとめてみてもいいかもしれませんが、大手出版社に勤める友人からは、「文学、それも短歌関係のものは売れない」と断言されております(泣)。