おとうとと左右(さう)に坐りて連弾の
あのころひと日ゆつくり過ぎき
上村 典子
きょうだいっていいものだ。小さいころはライバルだったり、遊び仲間だったりするし、人間観察の対象としても最適だ。どんなに親しい友達も、一日中一緒にいるわけではないから、自分とはまるで違った性格や思考をもった存在を間近で観察するのは、得がたい経験といってよいだろう。ことに異性のきょうだいは、いろいろと参考になる。私には弟が1人いるが、男という生物のわけの分からなさを、彼からだいぶ学んだように思う。「走るものが好き」「あぶないことが好き」「とつぜん気分を害する」等々。
いま読んでいる川上未映子さんのエッセイ集『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(――もう、このタイトルだけで、負けますね)に、小学生のころの姉との思い出が書かれているのだが、これがいい! 幼い姉妹がお小遣いをためて、シルバニアファミリーという動物さん家族のおもちゃを買いに出かけるのだが……という話。窮地に陥った著者を、小さな姉さんがさらりと助ける結末に、「きょうだいって、いいなあ」と思った。べたべたしないのがいい。
引用した歌の作者は、弟とピアノの連弾をした子ども時代を慈しむように回想している。二人とも大人になった今、それほど頻繁に連絡を取りあうわけではない。しかし、幼いころの豊かな時間が今の自分を形づくっていることを感じるとき、その傍らにいた人がまことに慕わしい。
だから、きょうだいを激しく憎むとき、人はどれほど深く傷ついていることだろうか、と思う。
☆上村典子歌集『開放弦』(2001年、砂子屋書房)
☆川上未映子『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(2006年、ヒヨコ舎)
当方、少し「詩歌」の勉強をはじめたいと思い、
朝日新聞の「折々のうた」のスクラップをはじめました。
本日1/21付の朝刊には、松村さんの歌が掲載されていましたね。
ネットでこちらのブログを知り、
当方のブログのお気に入りに登録させていただきました。
また、当方ブログの「お気に入りブログ」の欄に、松村さんの最新記事をリンクする設定にさせていただきました。
ご了承の程、よろしくお願いいたします。
尚、リンクの件、ご迷惑をおかけするようであれば、すぐに解除しますので、おっしゃってください。
これからも、楽しみに拝見しますので、
どうぞよろしくお願いします。
ようこそ!!
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リンクの件も、わくわくします。
詩歌の好きな方との交流ができれば、何よりの喜びです。
どうぞよろしくお願いします。
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ご快諾いただき、ありがとうございます。
お時間ある時に、当方ブログにも
いらしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kobachan_v
コメントなどいただけると、光栄です。
よろしくお願いいたします。
とりいそぎ、お礼とご挨拶まで。
朝日新聞(21日付け)の朝刊『折々のうた』の切り抜きを仕事場で母から渡され、
「すごいね、頑張っているんだね」
と話しておりました。
お元気そうでなによりです。
大変ごぶさたしてます。
季節の便りも出さずじまいで、失礼してごめんなさい。
姉から『物語のはじまり』を贈ってもらって今、読んでいます。
「恋する」の章で「Yで始まる名前の女」というあたり、思わずふきだして笑ってしまいました。すごく分かります!!
今夜また、続きを読むのが楽しみです♪
遊びに来てくださって、ありがとう。
お元気そうで何よりです。