お軽、小春、お初、お半と呼んでみる ちひさいちひさい顔の白梅
米川千嘉子
父方の祖母の名は「梅子」といった。戸籍上の名前は「ムメ」だったが、その時その時で「梅」とか「うめ子」などといろいろに名乗っていたようだ。小柄だったが、気丈なところのある人だった。
梅の花には、何だか昔の日本女性を思わせる風情がある。飾り気がなく、可憐だが凛としている。
この歌に出てくる名前は、いずれも歌舞伎や文楽でおなじみの女たちの名である。お軽は「仮名手本忠臣蔵」、小春は「心中天の網島」、お初は「曽根崎心中」、お半は「桂川連理柵」に登場する。歌の場面は、作者が美しい梅の花を眺めて楽しんでいるところだろう。梅園のようなところで、あるいは梅の種類ごとに古風な女性の名がつけられているのかもしれない。しかし、それよりは、可憐な梅の花を見ていた作者が、名作の中のさまざまな女性たちのけなげさや一途さを思った、と取る方が味わいがある。
もしかすると、それぞれの名前はその響きだけを楽しめばよいのかもしれない。ドラマティックに生きた名作中の女たちではなく、私たちの祖母や曾祖母のイメージを重ねて、「昔の女の人の名」というくらいの意味にとるのも面白い。宮部みゆきの江戸物に出てくるような、ごくごく普通の、でもしっかりした働き者で情の深い女たち。この歌を読むと、そんな女たちが思われてならない。
☆米川千嘉子歌集『滝と流星』(短歌研究社、2004年8月刊行)
米川さんの歌ですが、初句、二句目の踏韻、四句目のリフレインに、白梅へのつよい愛着が感じられます。
古典への取材による情緒深さ。そして、一読してホッとしてしまう、たおやかな表現が、米川さんのうたの魅力のひとつといえるでしょう。
本当に米川さんのうたって、すごいんですよね。私もこんな作品が1つでもできれば!
けんたろうさん、私は外堀沿いの桜が好きです。総武線と中央線が平行して走っているお茶の水、飯田橋、市ヶ谷あたりの桜並木♪ 千鳥が淵もコワイくらいきれいですね。
それに、松村さんの歌が好きな人は、知り合いにも結構います。
「かりん」の見本誌、「文藝春秋」今月号の作品を読んだんですが、たいへん面白く読ませて頂きました。ジャーナリストとしてのご自身の体験をユーモラスに詠まれた歌が好きですね、僕は。
可憐な梅の花をみながら、女性の名前の響きを楽しむって、
とても素敵なことですね。
その名前からまた、可憐な女性の姿がイメージできますね。
可憐な花が良く似合う大和撫子の皆々様、最高ですww
お久しぶりです♪ 桜もいいけれど、梅の風情も趣がありますよね。
ところで、ブログの写真ですが、たて位置にするとぼけぼけになってしまうのはなぜでしょう。同じサイズでも横位置だと鮮明になるのに、ずーっと不思議なのです。
どなたか教えてくださいますか?
仕事柄、たて位置で撮ることが多かったこともあって、このぼけぼけ写真がカナシイのです。
こちらのブログの画像について、ヘルプを読んでみました。
http://blog-help.seesaa.net/article/32923130.html
もしかしたら、画像をアップロード後に、
サイズの変更を行なってはいないでしょうか?
ヘルプの文面によると、画像のサイズ変更は、
横方向のみ可能で、縦幅は横幅に合わせて自動設定されるようです。
おそらく、このサイズ変更時に自動設定されるタイミングで、
本来の縦横の比率が崩れしまうのではないでしょうか。
それが、縦方向の画像の場合は顕著になるのではないかと、
推察されます。
対策としては、画像をアップロードする前に、
あらかじめ表示させたいサイズに修正し、
ブログにアップロード後はサイズ変更をしないようにされると、
問題が解決するかもしれません。
お試しいただけないでしょうか。
画像のサイズを変更する方法は、いつくかあります。
お役に立てることもあるかもしれませんので、
もし必要があるようでしたら、メールをいただけないでしょうか。
以上、ご参考まで。
すごい、感激です。
次回ぜひ試してみます。
私の感じていた問題点が明らかになりました(自分で調べろよ、って感じですね。ああ、恥ずかしい)。
さっそく教えてくださって、本当にありがとうございました。
こんど使わせてもらっていい?
私の近所から桜の表情を集めたので、
ぜひ遊びに来てくださいww
http://blogs.yahoo.co.jp/kobachan_v/45851492.html
「桜の花のスライドショー」を用意しました。
お待ちしています。
5月号を読んで、ブログに記事を書いたので、トラックバックさせていただきます。