石垣島万花艶(にほ)ひて内くらきやまとごころはかすかに狂ふ
馬場あき子
石垣島へ行ってきた。
行くたびに好きになる美しい島である。しかし、「こんなふうに旅を楽しんでいいのだろうか」という後ろめたさも、私のどこかにいつも漂う。そんな気持ちにぴったりするのがこの歌だ。
沖縄はいま「うりずん」と呼ばれる季節である。旧暦の2、3月に相当する、この季節はもう初夏であり、あたたかい雨が日に何度も降り注ぐ。木々の緑は、夏真っ盛りの猛々しい濃さではなく、しっとりしたやわらかさを含んでいる。デイゴやアカバナー(ハイビスカス)、テッポウユリなどさまざまな花が、あちこちに咲き乱れている。まさに「万花」という感じだ。
この歌のうまさは、「万花」が、同じ音の「挽歌」を連想させるところにある。それが「内くらきやまとごころ」と響きあう。日頃は自分が日本人であることなど意識しないが、沖縄を訪れたときには「内地人(ナイチャー)」である自分を痛感せざるを得ない。太平洋戦争末期の激戦や今も残る広大な米軍基地、また琉球王国時代の文化を思うとき、沖縄に対して申しわけないような、悲しいような心もちになる。
「ごめんなさい、ごめんなさい」と狂おしく叫びたくなるような気持ちを、「かすかに狂ふ」と抑制のきいた表現に収めたところに、作者の誠実さが表われているように思う。
☆馬場あき子歌集『南島』(雁書館、1991年10月刊行)



恐縮至極に存じます。
あの日は、美容院で髪も顔も作ってもらったので、別人なのですわ。
御社内部での酷評がコワい!
石垣島の塩あめ、ごちそうさま☆
ひそかに拝見しておりました(^_^;)
で、冷奴さまのコメントで、
夕刊見直しました。
あまりにお美しくて、
気がつきませんでした(^^♪
遅ればせながらおめでとうございます。
着々と地歩を固めておられるご様子。
すばらしいです。
塩あめがお気に召してよかった!
かくらいさん、
久しぶり〜〜。お励まし、ありがとうございます。またお会いしたいです♪
○セルリアンタワー能楽堂 5月公演
第一部午後一時開演 解説 馬場あき子
狂言 文相撲 能 藤戸
第二部午後四時半開演 解説 馬場あき子
狂言 ひ屑 能 融(とうる)
この方は能や狂言通でもあるんですね。まさにスーパーウーマンですね。
「ご主人の誕生日にも容赦なく 家事を命ずる鬼嫁ひとり」
仕方なくゴミを捨てに下まで降りて、戻ってきたら例の鬼嫁は日向ぼっこでごろんとなってました。
「うららかな陽光きらめく春の日に 大欠伸する カバ一匹」
結婚したころはこんなつもりじゃなかったと思いつつも、平和な午後のひとときでした。
そこで、また馬場あき子さんネタでしつこいですが、ビール片手に朝日新聞を読んでたら、朝日歌壇の選者のおひとりが馬場あき子さんでした。 うーん、さすがですね。いろんなところに出没していらっしゃる。ますます興味が湧いてきました。
いつも馬場あき子ウォッチをしてくださって、ありがとうございます。
先日の能の件は、私は全然知らなくて(おいおい!)何となくお返事しそびれてしまいました。ごめんなさい。
それにしても、「ビール片手に朝日新聞」っていいですね♪