出発の時刻迫りて走り出す夢なりいつも足もつれさせ
ゆうべ、予約した飛行機に乗ろうと一所懸命走っている夢を見た。行き先も目的も分からないが、出発時刻が迫っているので、ただひたすらに走るという、いつものパターンである。
私は、こういう夢を割と頻繁に見る。飛行機でなくて汽車の場合もあるのだが、ともかく時間ぎりぎりなので焦っている。現実の私はたいへんに小心者だから、原稿は締め切りの前日までには書き上げてしまうし、待ち合わせの時間には必ず早めに行って相手を待つ。常に「何かあったときのために」ということを考えるので、会社員時代のカバンは、ぱんぱんに膨れ上がっていた。乗っている電車が何かの事故で長時間止まった場合に備え、本は必ず2冊入っていたし、食事の時間がなかった場合を考え、チョコバーのような菓子類も絶やさなかった。爪切りやソーイングセット、バンドエイドなども常備していた。
けれども「こんな周到な私が、なぜこんな夢を!」とは思わない。本質的にだらしなくて、ぼーっとしている自分だからこそ、現実世界において防衛手段をあれこれ講じるのであり、夢の世界ではぼーっとしていて乗り遅れそうになるのだろう。
そう考えると、いったい本当の自分というのは、どちらの世界にいる自分なのだろう、と奇妙な気持ちになる。もしかすると、夢の世界の自分の方が、「何とか間に合うでしょ」とのんびりと構えていて、いざというときにダッシュする、剛胆な(?)人物かもしれない。現実世界でも、もう少しゆったりと構えてみようか。たまには本をカバンに入れずに出かけるとか。
不思議なのは、みんながよく見るという試験の夢を全く見ないことである。中高生の頃、よほど勉強しなかったということなのだろう。やれやれ。
☆松村由利子歌集『薄荷色の朝に』(短歌研究社、1998年12月刊行)
私の場合は、乗り遅れそう、なのではなく、すでに乗っているのに、何かに追いかけられている、、何かはわからないけれどそれが怖くて走るということも多いです。
心理学では、たぶん、こういう夢は私の無意識の意識の何かなのでしょうね。
むかしはよく見たのですが、最近は夢を見ること自体が少なくなりました。見ても覚えていないだけなのかわかりませんが。
私も試験の夢は一度も見たことがありません。私の場合は、勉強しなかったからかも??
拙論早速お読みいただいたそうで、ありがとうございます。m(__)m
おそらく、いつも気にかけ、注意されていることを、夢の中ではこういう形で再確認させてくれるのでしょうね。私も時々、日頃気をつけていることの、全く逆の行動をして失敗をする夢を見ます。「夢で良かった。」と思うと同時に、そのことについての注意を思い出します。バーチャルな体験を通しての教示は、つい忘れがちなことでも、リアルに思い出させてくれませすね。
夢を教訓と捉えてみるのも、いかがでしょうか。「夢教訓」・・・夢のない話になってしまいそうですね^^
ねえ、こないだ話したあの手の夢はどうなんだろうね!?(怖)
ちゃんと乗ったのに、誰かに追われている、って怖いですねえ。
きょんふぁさん、
やっぱり締め切りの気になる小心者ってことですかね。
KobaChanさん、
う〜ん、でも目的もよくわからないので、眠りからさめても、あまり「夢でよかった」とは思わないのです。もうちょっとドキドキしたい?
ルーシー、その話は!!(怖くて、他の人に言えないよね)
皆さんにとって、怖い夢ってどんな夢ですか?
ドイツ語、あるいはドイツ文学を専攻なさったのでしょうか?
素敵だなあ。
そういえば、最近の学生は「独文」「仏文」と言わず、「ドイ文」とか「フラ文」と言うそうです。
ちょっと力が抜けますよね。
フラ語って本当にフランス語のこと?と思いつつ、探したら、確かにフランス語の入門書のコーナーに置いてあって、なんとも言えない違和感を感じました。
時代は巡る、ですね。
まあ、面白い実例を教えてくださって、ありがとうございます!
それにしても、時代は確実に変わってゆくのですね…