
「ワジワジする」というのは、沖縄の言葉で「いらいらする、腹が立つ」といった意味である。「にぃにぃ(お兄さん)」「ねぇねぇ(お姉さん)」などの言葉は、子どもたちもよく使う。
こんな畳語は、ハワイにも多いようだ。「ウリウリ=濃い青、ひょうたんの楽器」「オラオラ=長寿」「ホイホイ=楽しい」など。大型で釣り人に人気のある魚、シイラは、ハワイでは「マヒマヒ」と呼ばれる。
マヒマヒという魚の棲む魚 南では名づけることが虹を生むのだ
井辻 朱美
聞きなれない言葉の響きは、私たちを日常から離れた世界へ連れていってくれる。この作者は「マヒマヒ」に、南島の「虹」を感じた。魚を見つけた人たちの気持ちがはずむ感じが、言葉に込められているからだろうか。結句のきっぱりとした断定が心地よい。
ハワイ語の虹は「アーヌエヌエ」。日々の小さな出来事に「虹」を見つける心を大切にしたい。
☆井辻朱美歌集『クラウド』(北冬舎、2014年7月刊行)
「お嬢さん、空を飛ぶ」も読ませていただきました。書店で検索したら、ゼロ戦や戦艦ものの棚にあると表示されたので、「違う、違う!」と慌てて救出に向かいました。結果、新聞の書評コーナーにあったのですが。「与謝野晶子」もそうでしたが、「お嬢さん〜」は勇気や元気の出る本です。後半は引きずり込まれるように読みました。好きだから、やりたいから、という強い思いが、何かを成し遂げる大きな力になるのでしょうね。
お手紙を出そうと思いつつ、こんな形でメールになってしまいました。お許しください。
由紀さおりさんのCDをかけると、5歳の娘が「刺さったとげは自分で抜く。それが人生よ」と、マネするのでオモシロイです。
松村さんの訳詩の2曲、ステキです!
これからもブログや共同配信の書評(村田喜代子さんが好きで「ゆうじょこう」も読みました)など、楽しみにしています。「こどものとも」のエッセイの単行本も待ち遠しいです。
どうぞ、お体に気を付けて、また時々、更新してください。
※勝手ながらコメントは表示しないでいただければと思います。
自分がふだん使っている言葉も、ひょっとするとほかの地方や外国の人が聞いたら「虹を見られる言葉」なのかもしれませんね。
そう思ったらなんだか楽しくなってきました。
「ワジワジする」は、自分では使いこなせませんが、割によく耳にする表現です。最近よく使うようになった沖縄言葉は「何わけ!?」。ニュアンスは「どゆこと!?」って感じです。